施工方法


いずれの施工方法も、壁施工先行です。

  壁やドア枠、キッチンカウンターや洗面台の施工を先に行ってください。
  床先行での施工には対応しておりません。 


 

      

    ※きれいに長くフローリングをお使い頂く為の”施工のポイントを、”虎の巻”にまとめました

 

※増張り施工にも対応しております。LL45の既存床にも施工可能です。
        PTCヒーターシステムで簡単に暖房化できます。 
       株式会社ツツミの”ツツミダンデー”を推奨しております。
       方法は、メーカーにお尋ねください。

  

※不陸調整について   

  ・コンクリート下地 緩やかに続く不陸は1m当り深さ2㎜以下、部分的な不陸は深さ1㎜で
            1m以内、金平糖状で1㎜で1m以内となるようにセルフレベリング
            を実施してください。      

※下地について   

  ・下地合板     JAS規格を使用してください。
            施工時含水率は8%~10%とします。これ以上の含水率での施工は
            どのメーカーのフローリングでも隙間や突上げを起こすことがあり
            ます。エアコン等で除湿をし、上記範囲で施工して下さい。
            継ぎ目の段差は1㎜以内となるように調整してください。
  ・セルフレベリング メーカーの責任で調合、混練されている材料のみお使いください。
  ・下地の乾き具合  十分に乾燥していることを確認してください。
  ・馴染ませること  施工の前日までに開梱し、仮並べにて環境に馴染ませてください。
  ・下地清掃     砂や埃、小石はサネ同士のジョイントに影響を与えます。
            掃除機で丁寧に除去してください。


※壁内の構造用合板について  
 
  ・距離       壁内の構造用合板が湿度により伸縮することが推測される際は、下地
            合板と構造用合板を10㎜以上は離してください。
            パーチクルボード・下地合板の伸縮と構造用合板の伸縮で、壁と壁に
            挟まれたフローリングが押され、突き上げられることがあります。
            設計の段階で、下地合板との距離の配慮をお願い致します。


※フローリングの施工について   
 
  ・施工始め     現場左奥から設置を始めます。センター墨出し後、壁際のフローリン
            グの幅が極めて狭い場合は、2列目のフローリングとサネ同士をウレ
            タン系接着剤※で貼り合わせ1枚のフローリングのようにして施工し
            てください。
            この際、決してフローリングを接着剤で床に止めないで下さい。
            以上は貼り仕舞いでも同じことが言えます。                         ※ウレタン系接着剤はコニシ社製KU928を推奨いたします。

  ・壁からの長さ   フローリングは壁から最低30㎝の長さを張るようにして下さい。
            1列の最後のフローリングが300㎜以上あれば、そのフローリングを
            次列の貼り始めに使用し、ロス率を抑えてください。

  ・サネのはめ方   フローリングの長辺は、2段階クリックを採用しています。その為、
            サネは差し始めはペタンと平らにならない状態になりますが、これは
            正常な状態です。ゴムハンマーで軽くなでるように叩いて収めてくだ
            さい。サネは決して叩かないでください。サネを叩くと、表面からは
            見えない割れが発生してサネ鳴りを起こしたり、隙間ができたりする
            原因となります。

  ・壁との距離    環境の変化には強い特性を有しますが、パーチクルボード・下地合板・
            捨貼り合板が大きく伸縮すると影響を受けます。壁との隙間は3㎜~5
            ㎜程度は確保してください。

  ・施工仕舞い    壁際のフローリングの幅が極めて狭い場合は、2列目のフローリング
            とサネ同士をウレタン系接着剤※で貼り合わせ1枚のフローリングの
            ようにして施工してください。決してフローリングを接着剤で床に止
            めないで下さい。多く出回っているフローリングは貼り仕舞いを接着
            剤止めすることがありますが、決して接着剤で止めないでください。

  ・フローリングを下地に止めないでください。
            ①壁先行で施工します。
            ②家具、給排水パイプやピボットヒンジは、フローリングにパイプや
             固定ビス胴部直径より大きめの穴を開け隙間を持たせフローリング
             をパイプや固定ビスで動きを止めたり下地に固定しないようにし、
             固定ビスは下地材でしっかり固定してください。
            ③キッチン流し台は増し張り施工を含め、設置後床施工をして下さい。

 

※施工中の事故について

  ・接着剤が付いたら シンナー薄め液を布に付け、拭き上げてください 。フローリングの上
            にシンナーをこぼして伸ばすようにして使用するのはやめてください。
  ・塗料が付いたら  接着剤と同じようにして、除去してください。
  ・傷が入ったら   市販のフローリングの多くと同じようにウレタン系補修材と塗料を用
            いての補修をしてください。仕上げが全つや消しのスプレーで艶調整
            をしてください。
  ・張替る場合    対象の1枚を、丸ノコやカッター、ノミで床面から外してください。
            周りの隣のフローリングのサネを残してその上に乗せるようにします。
            乗せる前にはめ込むフローリングの不必要なサネはカッターで落とし
            ておきます。下地に接着剤が付かないようにしながら、周りを囲む隣
            のフローリングのサネに適量の接着剤を塗布し、そこへ貼替用に用意
            したフローリングをはめ置きます。もし接着剤がはみ出たら、すぐに
            拭き取ってください。